法人カードを海外旅行傷害保険で比較するポイントと注意点。海外旅行傷害保険でおすすめの法人カードとは?

「法人カードの海外旅行傷害保険って何ですか?」
「法人カードを海外旅行傷害保険で比較するポイントはどこですか?」
「海外旅行傷害保険でおすすめの法人カードを教えてください。」

法人カードを比較検討するときに重要な要素の一つになるのが「海外旅行傷害保険」です。今回は、法人カードを海外旅行傷害保険で比較するポイントと注意点。海外旅行傷害保険でおすすめの法人カードについて解説します。

法人カードの海外旅行傷害保険とは?

海外旅行傷害保険とは

海外旅行中、海外出張中に負ったケガや病気による、病気や後遺障害、治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用などに対応する保険のこと

を言います。

法人カードの海外旅行傷害保険とは

法人カードを発行する(法人会員になる)ことで、前述した「海外旅行傷害保険」が無料で利用できるサービスのこと

を言います。

通常、保険会社で加入すると保険料が発生する「海外旅行傷害保険」ですが、法人カードのサービスの一環として、クレジットカード会社は、無料で海外旅行傷害保険を提供しているのです。

海外旅行、海外出張など、海外に行く機会も経営者であれば多いはずです。日本であれば、健康保険が適用されますが、海外ではケガや入院で全額自費になってしまうため、海外旅行、海外出張に海外旅行傷害保険は必要不可欠なのです。

法人カードの海外旅行傷害保険の種類と補償内容

今回は、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの海外旅行傷害保険を例に解説します。

対象となる方

この保険の補償を受けられるのは、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード会員ご本人様および配偶者、カード会員と生計を共にするご家族(※)となります。補償内容や条件につきましては、基本カード会員様と追加カード会員様、また国内旅行と海外旅行とで異なりますのでご注意ください。
※ご家族とは、会員(追加カード会員を含みます)の配偶者、会員と生計を共にするお子様・ご両親などの親族を指します。親族とは6親等以内の血族、3親等以内の姻族を指します。
※カード会員様のお子様・ご両親などがお勤めされている場合、生計を共にするご家族とならない場合があります。

一般的には

  • 海外旅行傷害保険の対象 → カード会員のみ(追加カード会員含む)

だけですが、

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、「家族特約」があるため

  • 海外旅行傷害保険の対象 → カード会員とその家族(追加カード会員とその家族)

が対象になっているのです。

家族特約の「家族」の定義は、カード会社によって異なりますが、アメックスの場合は

  • 配偶者
  • 生計を共にする子供
  • 生計を共にする両親
  • 生計を共にする親族(6親等以内の血族、3親等以内の姻族)

が対象となります。

「生計を共にする」とは、一般的に

  • 同居している場合
  • 別居しているが、扶養関係にある場合
  • 二世帯住宅に居住しており、家計の一部でも共通となっている場合
  • 同一敷地内の別の建物に居住しており、家計の一部でも共通となっている場合

を示します。ただし、カード会社によって基準は異なる可能性があるので、確認が必要です。

補償されるケース

海外旅行を目的にご住居( 日本国内)を出発されたときから、ご住居にお戻りになるまでの間で、かつ、日本を出国する前日の午前0時から日本に入国した翌日の午後12時 (24時)までの間の旅行期間を補償します。ただし、日本を出国した翌日から90日後の午後12時 (24時) を限度とします。

海外旅行傷害保険の対象は、最長で90日間となっています。

また、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードの場合は、海外旅行傷害保険は、自動付帯ですので、自動的にカード会員であるだけで海外旅行傷害保険が適用されます。

利用付帯の場合は

  • カードでチケットなどを購入した公共交通乗用具(飛行機や電車、船)に搭乗中の事故
  • 予約のうえ、カードで宿泊料金をお支払いになる旨をお伝えになった宿泊施設での宿泊中の火災・爆発による事故
  • カードでご購入された宿泊を伴う募集型企画旅行( パッケージ・ツアー)に参加中の事故によって傷害を受けられた

場合に補償されます

補償額

旅行代金をカードで決済しない場合(自動付帯)

対象 保険金の種類 基本カード会員 基本カード会員のご家族 追加カード会員 追加カード会員のご家族
国内旅行 傷害死亡保険金 補償なし 補償なし 補償なし 補償なし
傷害後遺障害保険金 補償なし 補償なし
海外旅行 傷害死亡・後遺障害保険金 最高5,000万円 最高1,000万円
傷害治療費用保険金 最高200万円 最高200万円
疾病治療費用保険金 最高200万円 最高200万円
賠償責任保険金 最高4,000万円 最高4,000万円
携行品損害保険金 1旅行中 最高50万円:免責3 千円/ (年間限度額100万円) 1旅行中 最高50万円:免責3 千円/ (年間限度額100万円)
救援者費用保険金 保険期間中 最高300万円 保険期間中 最高300万円

旅行代金をカードで決済する場合(利用付帯)

対象 保険金の種類 基本カード会員 基本カード会員のご家族 追加カード会員 追加カード会員のご家族
国内旅行 傷害死亡保険金 最高5,000万円 最高1,000万円 最高5,000万円 最高1,000万円
傷害後遺障害保険金 最高1億円 最高1,000万円 最高5,000万円 最高1,000万円
海外旅行 傷害治療費用保険金 最高300万円 最高200万円 最高300万円 最高200万円
疾病治療費用保険金 最高300万円 最高200万円 最高300万円 最高200万円
賠償責任保険金 最高4,000万円 最高4,000万円 最高4,000万円 最高4,000万円
携行品損害保険金 1旅行中 最高50万円:免責3 千円/ (年間限度額100万円) 1旅行中 最高50万円:免責3 千円/ (年間限度額100万円) 1旅行中 最高50万円:免責3 千円/ (年間限度額100万円) 1旅行中 最高50万円:免責3 千円/ (年間限度額100万円)
救援者費用保険金 保険期間中最高400万円 保険期間中最高300万円 保険期間中最高400万円 保険期間中最高300万円

補償内容

傷害死亡保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からその日を含めて180 日以内に死亡された場合

支払う保険金

死亡保険金額全額を被保険者の法定相続人にお支払い

傷害後遺障害保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からその日を含めて180 日以内に身体の一部を失ったり、またはその機能に重大な障害が残った場合。

支払う保険金

死亡保険金額全額を被保険者の法定相続人にお支払い

傷害後遺障害保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害が原因で事故の日からその日を含めて180 日以内に身体の一部を失ったり、またはその機能に重大な障害が残った場合

支払う保険金

後遺障害の程度に応じて、後遺障害保険金額の3~100%をお支払い

傷害治療費用保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中の急激かつ偶然な外来の事故による傷害のため医師の治療を受けられた場合

支払う保険金

1 回の事故・病気につき、事故の日(疾病の場合は医師の治療を開始した日)からその日を含めて180日間に要した次の費用のうち現実に支出し、かつ引受保険会社が妥当と認めた金額を傷害・疾病治療費用保険金限度額の範囲内でお支払い

疾病治療費用保険金

保険金を支払うケース
  • 海外旅行中または旅行終了後72 時間以内に発病し、かつ医師の治療を開始された場合
  • 海外旅行中に感染した以下の特定の伝染病のために旅行終了後30日以内に医師の治療を開始された場合
支払う保険金

1 回の事故・病気につき、事故の日(疾病の場合は医師の治療を開始した日)からその日を含めて180日間に要した次の費用のうち現実に支出し、かつ引受保険会社が妥当と認めた金額を傷害・疾病治療費用保険金限度額の範囲内でお支払い

賠償責任保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中に誤って他人を死傷させたり、他人の財物(レンタル業者から被保険者が賃借した旅行用品を含みます)を壊したため、法律上の賠償責任を負った場合

支払う保険金

1回の事故につき賠 償責任保険金額を限度として会員が負担することによって被った法律上の損害 賠償金をお支払い

携行品損害保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中に被保険者が所有し携行する身の回り品(カメラ、宝石、衣類など )が盗難、破損、火災などの偶然な事故により損害を受けた場合

支払う保険金

携行品1個または1対について10万円を限度として時価額または修繕費のいずれか低い額をお支払い

救援者費用保険金

保険金を支払うケース

海外旅行中に

  • 急激かつ偶然な外来の事故により遭難( 行方不明を含みます)された場合
  • 傷害により、事故の日からその日を含めて180日以内に死亡または7日以上継続して入院さ

れた場合

  • 病気により死亡された場合
  • 発病した病気がもとで旅行終了後その日を含めて 30 日以内に死亡された場合
  • 発病し医師の治療を受け 7日以上継続して入院された場合
支払う保険金

現地に赴く、被保険者またはその法定相続人の方が支出した次の費用を救援者費用保険金額の範囲内でお支払い

航空便遅延保険

※アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードには付帯されていません。

乗継遅延費用

保険金を支払うケース

海外旅行において、被保険者が旅行期間中に航空便を乗り継ぐ場合において、到着便の遅延によって出発便に搭乗することができず、実際の到着時刻から4時間以内に代替となる航空便に搭乗できなかった場合

支払う保険金

乗継地点において代替便が利用可能となるまでの間に被保険者が実際に負担した食事代およびホテルなどの客室料

出航遅延・欠航・搭乗不能費用

保険金を支払うケース

被保険者が旅行期間中に搭乗予定の航空便について、次のいずれかの事由が生じ、出航予定時刻から4時間以内に代替となる航空便に搭乗できなかった場合

支払う保険金

出航地において代替便が利用可能となるまでの間に被保険者が実際に負担した食事代

手荷物遅延費用

保険金を支払うケース

海外旅行において、被保険者が旅行期間中に搭乗する航空便が目的地に到着してから6時間以内に受託手荷物が目的地に運搬されなかった場合

支払う保険金

目的地において被保険者が実際に負担した必要不可欠な衣類および生活必需品の購入費用または賃貸費用

手荷物紛失費用

保険金を支払うケース

海外旅行において、被保険者が旅行期間中に搭乗する航空便が目的地に到着してから48時間以内に受託手荷物が目的地に運搬されなかった場合

支払う保険金

航空便の目的地到着後96時間以内に、目的地において被保険者が実際に負担した必要不可欠な衣類および生活必需品の購入費用または賃貸費用

法人カードを海外旅行傷害保険で比較するポイント

その1.「自動付帯」の海外旅行傷害保険を選ぶ

海外旅行傷害保険には

  • 利用付帯 → 旅行代金の支払いで海外旅行傷害保険が有効になる
  • 自動付帯 → カードを持っているだけで海外旅行傷害保険が有効になる

の2種類があります。

利用付帯の場合は、海外旅行の代金を対象の法人カードで支払わなければなりません。しかし、経営者本人が確実にその法人カードで予約するのであれば、問題ありませんが

  • 他の社員が予約する
  • 他の家族が予約する
  • 間違えて他の法人カードを使ってしまう

ということが往々にして起こってしまいます。

利用付帯の利用忘れで、現地についてから保険が使えないことに気付いて、高額な治療費を支払うことになったのであれば、海外旅行傷害保険の意味がありません。

自動付帯の海外旅行傷害保険の法人カードの方が年会費は高くなってしまいますが、万が一使えない状態を避けるためには、「自動付帯」の海外旅行傷害保険が付帯された法人カードをおすすめしました。

その2.「家族付帯」のある海外旅行傷害保険を選ぶ

家族付帯があれば

その家族が家族カードを持っていなくても、海外旅行傷害保険の対象となります。(限度額は、家族特約の家族の場合は低くなります。)

お子様と海外旅行に行く機会などがあれば、わざわざお子様に家族カードを発行したり、海外旅行傷害保険に入らせるのは、大きな手間です。「家族特約」のある法人カードを利用していれば、自動的にご家族は補償の対象になるのです。

ご家族の場合は、高額な死亡保険などは不要で、治療費用がでれば十分なのですから、家族特約で十分なのです。

家族旅行で海外に行く機会が多い方は、「家族特約」のある海外旅行傷害保険が付帯された法人カードをおすすめします。

その3.「航空便遅延保険」の海外旅行傷害保険を選ぶ

法人カードには、海外旅行傷害保険の一種として「航空便遅延保険」が付帯されているカードがあります。

  • 乗継遅延費用
  • 出航遅延・欠航・搭乗不能費用
  • 手荷物遅延費用
  • 手荷物紛失費用

などが補償され、一回2万円程度の保険金額が適用されます。

海外旅行傷害保険の他の補償の保険金額と比較するとかなり低い限度額になっていますが、海外旅行で頻繁に起こるのがこの「乗継遅延、出航遅延、欠航、搭乗不能、手荷物遅延、手荷物紛失」なのです。

海外によく行く方であれば、あるほど、これらの「遅延」が日常茶飯事に発生することがわかるかと思います。

「遅延」があった時に、ホテル代などが補償される「航空便遅延保険」は、利用頻度の高い保険ですので、「航空便遅延保険」のある海外旅行傷害保険が付帯された法人カードをおすすめします。

その4.年会費とのバランスで選ぶ

前述した

  • 自動付帯
  • 家族特約
  • 航空便遅延保険

が全部そろった海外旅行傷害保険のある法人カードとなってくると、プラチナカード、ブラックカードスペックの法人カードを持つ必要が出てきます。

年会費も、5万、10万、20万と高額になってしまうのです。

法人カードを選ぶときは、上記のものすべてをそろえるのではなく、自分が必要となるものと支払える年会費のバランスで選ぶ必要があります。

その5.補償金額は、治療費用・携行品損害の限度額が重要

法人カードの海外旅行傷害保険の表記では

最高1億円補償
最高5,000万円補償

という、死亡・後遺障害時の最高保険金額ばかり強調されますが、実際に利用する機会が多いのは

  • 傷害治療費用
  • 疾病治療費用
  • 携行品損害

です。

死亡時の補償は、遺族のためのものですが、経営者であれば、生命保険などでカバーしているはずです。それほど重要度は高くないのです。

治療費用・携行品損害の限度額が高額な法人カードを選ぶべきです。

海外旅行傷害保険でおすすめの法人カード

高額な年会費の支払える方

ラグジュアリーカード/Mastercard Gold Card

比較項目 内容
年会費 22万円(税込)
付帯 自動付帯
家族特約 あり
航空便遅延保険 あり
傷害治療費用の保険金額 200万円
疾病治療費用の保険金額 200万円
携行品損害の保険金額 100万円
国際ブランドMastercard
初年度年会費(税込)220,000円
2年目~年会費(税込)220,000円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本1.50%
ポイント還元率/上限1.50%
ポイント倍増方法-
-

ある程度の年会費の支払える方

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

比較項目 内容
年会費 2.2万円(税込)
付帯 自動付帯
家族特約 なし
航空便遅延保険 あり
傷害治療費用の保険金額 300万円
疾病治療費用の保険金額 300万円
携行品損害の保険金額 50万円
国際ブランドAMEX(アメックス)
初年度年会費(税込)22,000円
2年目~年会費(税込)22,000円
年会費優遇条件年間ショッピング利用額が200万円以上:次年度年会費10,000円
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.00%
ポイント倍増方法●海外利用
海外利用:2倍
【入会+利用】最大1,800ポイント(9,000円相当)

年会費を極力抑えたい方

EX Gold for Biz M(エグゼクティブ ゴールド フォー ビズ エム)

比較項目 内容
年会費 初年度無料、次年度2,200円(税込)※2枚目以降無料
付帯 自動付帯
家族特約 なし
航空便遅延保険 なし
傷害治療費用の保険金額 200万円
疾病治療費用の保険金額 200万円
携行品損害の保険金額 20万円
国際ブランドVISA,Mastercard
初年度年会費(税込)0円
2年目~年会費(税込)2,200円
年会費優遇条件-
ポイント還元率/基本0.50%
ポイント還元率/上限1.10%
ポイント倍増方法●クラステージ
200万円利用・翌年:2倍
●法人カード
翌年:+20%
-

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